声優の仕事といえば、アニメの声や映画の吹き替えを担当するイメージが一般的かもしれません。しかし、声優の仕事にはこうしたアフレコの仕事のほかにも、さまざまな仕事があります。実際に声優になったらどんな仕事があるのか、そのためにどんな技術や能力が必要なのかを事前に知っておく必要があります。声優の仕事内容を紹介します。

アニメのアフレコ

アニメのキャラクターに声を吹き込む仕事です。アニメが、声優を目指すきっかけになった方も多いのではないでしょうか。
声優のキャスティングは、ほとんどがオーディションによって選ばれます。ベテラン、売れっ子声優もオーディションを受けて仕事を得ています。
一般的な収録時間は30分/1話のアニメでだいたい4時間程度。出演料は新人なら1万5千円からと定められています。

アニメのキャラクターに息を吹き込む仕事であり、作品やキャラクターの魅力を引き出す力量が問われます。

海外の映画やドラマの吹き替え

海外の映画やドラマなどを、日本語に吹き替える仕事です。最近では、映画の吹き替え以外にも海外ドラマの仕事も増えており、今後も需要が高まる仕事といえます。

様々な国の言語を日本語に吹き替えしますが、言語によって会話のテンポや口の動きが異なるため、音声と映像をシンクロさせるには高度な技術が必要となります。映像にずれなく声を合わせるには、声の演技とは別の能力が必要になります。

一本2時間程度の映画で、収録時間はだいたい7〜10時間程度かかります。キャスティングはオーディションのほかにも、映画監督や音響担当、制作会社などから指名される場合も多いようです。

ゲームやアプリのセリフ吹き込み

ここ数年で最も需要が高まっているのが、ゲームやアプリにセリフを吹き込む仕事。仕事の数が圧倒的に増えています。
アニメや映画の収録の場合は、共演者同士の複数人で録音スタジオに入って掛け合いをしながら録ることが多いですが、ゲームやアプリの収録の場合は独りでスタジオに入ることが多いようです。セリフの量も膨大で、収録には丸1日かかるハードな仕事です。

ナレーション

テレビ番組やCMのナレーションの仕事。

ナレーションの仕事が多いテレビ番組にはドキュメンタリー番組や報道番組、バラエティ番組などがあり、番組のイメージや役割を理解して声を吹き込むことが重要となります。

出演料は、テレビ番組やCMのナレーションはスポンサーがついているため、声優の仕事のなかでも最もが高いと言われています。テレビ局やCMのブランド、メーカーのイメージにもなるため、声優として大きく活躍できる場となるでしょう。

ラジオや店内放送などのアナウンス

ラジオや商業施設の店内放送などで情報を伝えるアナウンスの仕事。ほかには、交通機関の車内アナウンスなどもあります。

発声や発音の技術が問われる仕事です。アナウンスに必要な基礎が身についていれば、十分仕事を受けることができます。

ラジオやYouTubeのパーソナリティ

ラジオやYouTubeで番組を持ちテーマに沿ってトークをする仕事です。声優として人気が高くなると、ラジオパーソナリティの仕事を受けることは多くあります。また、最近のYouTube番組では、新人声優に番組を持たせ経験値をあげる取り組みも増えています。

ラジオやYouTubeの仕事は、アテレコやナレーションのような完全に決まった台本(セリフ)があるわけではありませんので、話題の展開力やアドリブ力などが求められます。円滑に話題を進めるためのトーク力や一般常識、時事情報などが必要になります。

イベントなどの司会

イベントの進行を行う司会者やMCの仕事です。ゲームイベントやアニメイベント、ドラマCDイベントなど、意外に声優が関わるイベントの仕事は多いもの。イベント司会には時間通りに進行する力や、会場を盛り上げる力、出演者を引き立てる力などが求められます。

会場や出演者の雰囲気をみてイベントを遂行する、柔軟な対応力のある声優は重宝されやすいです。先のイベントを見据えて作品にキャスティングされる場合も多くあります。

舞台役者

舞台に役者として出演する仕事です。声優の活動だけでなく、劇団に所属して舞台役者としても活動することになるので、活躍の場が広がります。

舞台では全身を使った表現力や演技力を求められ、声のみに比べて幅広い技術が必要です。しかし、そこで培われる力は声のみの演技にも必ず活きてくるため、声優としての力に磨きをかけることのできる仕事だといえるでしょう。多くの声優専門学校などでも、舞台がカリキュラムの要として設置されています。

歌手

歌を歌う仕事です。アニメの人気キャラクターの声を担当すると、キャラクターソングを歌ったり、CDを発売したり、ライブを開催したりということが少なくありません。

また、声優にもある程度のタレント性が求められています。キャラクターの枠を超えて、声優としてソロでの歌手デビューを果たし、音楽活動に幅を広げる人も増えています。声だけではないあらゆる分野で活躍できる「アイドル声優」といわれる声優も人気です。

アーティストとしてバンド活動に注力したり、歌唱力を認められて本格的な歌手として活動する場合もあり、音楽活動は声優としての活動の幅を広げる道の一つです。